どんぴんからりん

昔話、絵本、創作(短編)などを紹介しています。

くまになったピアナ

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   くまになったピアナ/脚本・さねとうあきら 画・スズキコージ/童心社/1991年初版(16場面)

 

 画はスズキコージさんでインディアン風の衣装ですから、インディアンの昔話がもとになっているのでしょうか。

 父親と二人暮らしのピアナが、森の中で木の実を探してあるいていると、深い穴倉におちてしまいます。叫び声をあげてもだれもきがつきません。一晩穴の中で眠ったピアナは、くまの毛皮に くるまっていました。

 毛皮をかぶったままとびあがると なんなく外へでられました。しかし、川を渡るとき、水に映った姿は くまでした。

 ピアナが急にいなくなったので、父親の、来る日も来る日も森中を探し回りました。草むらからにかくれているくまをみつけ、駈けつけてみると ピアナの首飾りがみつかりました。ピアナはくまに殺されたと思った父親は、魔法使いのところにいって、クマ殺しの 稲妻の矢を さずかります。

 ある日、ジィルイインは、地面の下から「おとう、あたしは ここにいるの。たすけて・・」という声を聞き、穴の奥に手を入れました。ピアナのひんやりしたてのひらにさわったので、ちからまかせに ひっぱると クマの手でした。もういちど手を伸ばし、つかまえようとすると黒い毛が。ピアナのなきごえがもれてきて、さらに手を伸ばすと、恐ろしいうなり声とともに、くろいかたまりが とびだしました。赤い目玉、ナイフのようなきば、おおぐまでした。くまがどこまでも おいかけてくるので、高い木に登ったジィルイインは、魔法の矢を 放ちます。

 倒れたくまを見ると、それは血を流して苦しんでいる自分の娘でした。ピアナは、「よかった、できることなら おとうの やで うたれたかったんだ あたし・・」と、言い残しわらって目をつぶりました。

 父親が土に埋めてやると、そのうえに きれいな花が いっぱい咲きました。その花は、地面に あいらしい娘がよこたわっているように みえました。それから三年の間、花は咲き乱れたが、四年目には またみどりの 草にもどったそうな。

 

 インディアンの昔話には、ハッピーエンドにならず、ちょっと突きはなすところがあります。父親、ピアナがかわいそうだと思うのが普通の感覚ですが、インディアンは、死のとらえかたが違うとことがありそうです。

 子どもの感想を聞いてみたい紙芝居です。