動物たちの冬ごもり/再話・トルストイほか 訳・河葉田たかこ 絵・フイリップ・キー/日本エディタースクール出版部/2003年
イソップ寓話をおもわせるA・トルストイの再話。黒ライチョウ対キツネの対決!
キツネが木の上にとまっている黒ライチョウに、「草むらにおりてくれば、散歩をしたり、話もできる。あなたの素敵な歌声も聞けるわ」といいました。
黒ライチョウは、「地面におりるのは、心配なんだ。だって、ぼくたち鳥にとっては、地面を歩き回るのは危険なんだよ。」
キツネは、黒ライチョウの心配をやわらげるように、「いまは、どこの野原でも山でも平和に暮らすようにって、おふれが出たのよ。だから、動物たちは、もう誰もお互いにおそったりしなくなったのよ」と声をかけます。
黒ライチョウは、「おや、あそこに犬が走ってくるよ。以前だったら、きみは逃げなければいけなかっただろうけど、もう、きみは、そんな心配はいらないね」。
それを聞くと、キツネは、後ずさりして逃げ出そうとしました。
黒ライチョウは、「あー、きみは どこへいくの? だって、犬は きみをおそったりしないんだろう」
黒ライチョウは、キツネをからかったのでしょう。キツネは、「おふれを知らない人もいるわ。犬は、きっとおふれを聞いていないわ」といって、逃げていきました。



