グリム
ねずの木 そのまわりにも グリムのお話いろいろ L・シガール M・センダック選 矢川澄子・訳/福音館書店/1986年 モーリス・センダックがグリムのお話から選んだ中の一つ。あまりなじみのない「ねずの木の話」。センダックの独特のイラストがえがかれています…
ねずの木 そのまわりにも グリムのお話しいろいろ L・シガール M・センダック選 矢川澄子・訳/福音館書店/1986年 画家のモーリス・センダックがグリムのお話しから選んだ中の一つ。あまりなじみがありませんでした。 わがままなまいきで、親がなにかいったて…
ねえねえ、きょうのおはなしは・・/大塚勇三:再話・訳/福音館書店/2024年 ある貧しいおばあさんが、豆を一皿煮ようと、かまどに火をおこす用意をし、火がはやく燃えだすようにと、麦わらを一つかみいれて、火をつけました。おばさんが豆を鍋にあけたとき、…
ねえねえ、きょうのおはなしは・・/大塚勇三:再話・訳/福音館書店/2024年 昔話のパターンのひとつで、葉もの・茎もの野菜と根もの野菜のどちらを選ぶかの話。 おひゃくしょうが、畑でであったのが悪魔。悪魔は、金や銀をどっさりもっているが地面からとれる…
グリムのむかしばなしⅡ/ワンダ・ガアグ・編絵 松岡享子・訳/のら書店/2017年 戦争がはじまりましたが、王さまが、少ない給料しか払ってくれないので、三人の若い兵士が軍隊から逃げ出しました。 当初の目論見では軍隊がすぐ移動するのを見越していましたが、…
グリムのむかしばなしⅡ/ワンダ・ガアグ・編絵 松岡享子・訳/のら書店/2017年 「英訳のグリムを何冊も読むうちに、その文章が堅苦しく、想像力に欠けると感じ、自分でもっと読みやすい、生き生きした文章に翻訳・再話しよう」と決心した作者の再話」・・松岡…
「赤ずきん」で楽しいのは、赤ずきんとおおかみのやりとりでしょうか。 「おばあさんは、なんておおきな耳をしているんでしょう」 「おまえの言うことがよく聞こえるようだよ」 「なんて大きな目をしてるんでしょう」 「おまえのことが、よく見えるようにだ…
グリムの昔話3/フェリックス・ホフマン:編・画 大塚勇三・訳/福音館文庫/2002年 「お爺さんとお婆さん」「美と醜」「いじわるとやさしさ」「貧乏と金持ち」「死と生」をはじめ、対称的な組み合わせが特徴な昔話。 この話にはタイトルからイメージできるよう…
グリムの昔話3/フェリックス・ホフマン:編・画 大塚勇三・訳/福音館文庫/2002年 アランビアンナイトの「アラジンと魔法のランプ」とシュチエーションがにています。 戦争が終わって、王さまから文無しで放り出された兵隊が、森の中でみつけた一軒の家。 仕…
グリムの昔話3/フェリックス・ホフマン:編・画 大塚勇三・訳/福音館文庫/2002年 貧しくて信心深い百姓が天国の門の前にやってきました。おなじときに、それはそれは大金持ちの旦那も天国にはいろうとやってきました。 聖者ペテロは、大金持ちの旦那を天国の…
グリムの昔話2/フェリックス・ホフマン:編・画 大塚勇三・訳/福音館文庫/2002年 グリムの大塚訳では、語られているものとタイトルが微妙にちがいます。 「りこうなグレーテル」は「かしこいグレーテル」、「熊かぶり」は「熊の皮を着た男」がおなじみのタイ…
グリムの昔話2/フェリックス・ホフマン:編・画 大塚勇三・訳/福音館文庫/2002年 出だしは、12月頃の定番の昔話「十二のつきのおくりもの」のシチュエーション。 「十二のつきのおくりもの」は、ままむすめが、冬の日にスミレをつんでくるようにいわれ、森の…
グリムの昔話2/フェリックス・ホフマン:編・画 大塚勇三・訳/福音館文庫/2002年 アラビアンナイト「アリババと四十人の盗賊」の前段部分のみの話です。 一人は金持ち、一人は貧乏な兄弟がいて、穀物をあきなっていた貧乏な男が山のなかで、でくわしたのが荒…
グリムの昔話2/大塚勇三・訳/福音館文庫/2002年 ひどく高慢ちきなお姫さま、三人の仕立屋、クマ、ヴァイオリンと昔話には欠かせない道具立て。 お姫さまが「わたしの謎を解いたものとは結婚してあげる」とおふれをだします。 三人兄弟の仕立屋も運をつかもう…
ねずの木 そのまわりにもグリムのお話いろいろⅠ/モーリス・センダック選 矢川澄子・訳/福音館書店/1986年 グリムの昔話でもあまり話されてはいないが、とにかく訳が楽しい。 「ふたりの旅職人」がでてきて、一人は善玉の仕立て屋、もう一人は悪玉の靴屋。 で…
ねずの木 そのまわりにもグリムのお話いろいろⅠ/モーリス・センダック選 矢川澄子・訳/福音館書店/1986年 30分はこえ、あまり語られことは少ないグリムの昔話かもしれませんが、矢川訳のテンポのあるリズムが楽しめます。 戦が終わり、お役御免になった「う…
・白雪姫(子どもに語るグリムの昔話2/佐々梨代子・野村ひろし/こぐま社/1991年初版) おはなし会では、意外と聞く機会がありません。継母が白雪姫を殺そうとする点と、継母が最後に真っ赤に焼けた鉄の靴をはいて、死ぬまで踊り続けるという最後が残酷で取…
子どもに語るグリムの昔話4/佐々梨代子 野村ひろし・訳/こぐま社 タイトルがやや地味でしょうか。 貧しい木こりと三人の娘。娘が、父親に昼めしを届けにでかけます。 途中、父親は娘が道を迷わないように、キビ、レンズ豆、エンドウ豆を道にまいていきますが…
「おいしいおかゆ」は、お話し会の定番。 食べるものがなくなった女の子が森へ食べ物を探しに行くと、おばあさんが小さなお鍋をくれます。そのお鍋は「ちいさなおなべや、にておくれ!」と言うと、とてもおいしいキビのお粥を煮てくれて、「ちいさなおなべや…
グリムの「ラプンツェル」は、魔女、娘、王子がでてきて、あまり長くもなく、語られる人も多いようです。 語り手による楽しさもありますが、ぜひ聞いてみたいのは矢川澄子訳のもの。矢川訳は味がある訳という感じです。 例えば、冒頭の子どもがいない夫婦に…
雪白とばら紅/子どもに語るグリムの昔話2/佐々梨代子・野村ひろし/こぐま社/1991年初版 一つ目、二つ目、三つ目/子どもに語るグリムの昔話5/佐々梨代子・野村ひろし/こぐま社/1992年初版 「雪白とばら紅」は二人の姉妹につけられた名前。昔話にはめずらし…
子どもに語るグリムの昔話2/佐々梨代子・野村ひろし・訳/こぐま社/2000年第18刷 ラジオでドイツに住む日本人の方が、ドイツでは今年、グリム童話の出版200年を記念して、イベントが長期間続くことと、百数十か国で翻訳され、聖書より読まれていることをレポ…
鳴いてはねるひばり/子どもに語るグリムの昔話1/佐々梨代・野村ひろし・訳/こぐま社/1990年初版 ひばりのほか、鳩、怪鳥グライフ?がでてきます。題名からはあまりイメージできませんが、重層的な内容の話。 三人の娘におみやげを買うことにした男が、末の…