宮沢賢治
画本 風の又三郎/原作・宮沢賢治 藤城清治・影絵/講談社/2014年 宮沢賢治の「風の又三郎」を、藤城清治さんが、作中のいくつかの場面を影絵で描いています。制作過程のスケッチもそえられています。 原作は、夏休みが終わって、九月1日の学校の再開からは…
おいの森とざる森、ぬすと森/原作・宮沢賢治 脚本・国松俊英 画・福田庄助/童心社/1996年(16画面) 岩手山のふもとに、おいの森、ざる森、くろさか森、ぬすと森の四つの森がありました。 ここにやってきた四人の男は、森に声をかけて許しをもらい、丸太の家…
どんぐりと山猫/宮澤賢治 本間ちひろ・絵/にっけん教育出版社/2004年 土曜日の夕方、一郎のところに、「めんどなさいばんをしますから、おいでんさい」とおかしなハガキが届きます。差出人は山猫でした。 一郎が山にいくと、どんぐりたちが口々に 「あたまの…
貝の火/作・宮沢賢治 脚本・川崎大治 画・久保雅勇/童心社/1966年 宮沢賢治の作品が、時代状況を反映した部分がカットされるなど、紙芝居向けにだいぶ短くなっています。 水に溺れかかったヒバリの子を助けた子ウサギのホモイでしたが、力を使ってひどい病気…
画本 オツベルと象/宮沢賢治 画・小林敏也/バロル舎/1987年 ある日、学校ぐらいもあって頑丈な小屋に、新式稲扱器械が六台もあって、十六人の百姓がイネコキしているところへ白い象がやってきました。 何をしでかすか知れない白い象にかかわりあっては大変と…
四又の百合/宮沢賢治 たなかよしかず・絵/未知谷/2005年 「正遍知はあしたの朝の七時ごろヒ-ムキャの河をお渡りになってこの町にいらしゃるそうだ」 という噂が流れます。 町の人たちは、どれだけ正遍知が町に来ることを待ち望んでいたことか。 みんなは正…
黒葡萄/宮沢賢治 たなかよしかず・絵/未知谷/2003年 すばしっこい赤狐が、丘の仔牛を誘って忍びこんだのはペチュラ公爵の別荘。 誰もいない部屋を次々にみていくと、ある部屋の円卓に立派な二房の黒葡萄をみつけます。 蜂蜜、そばの花の匂いをがする葡萄をた…
気のいい火山弾/宮沢賢治 たなかよしかず・絵/未知谷/2003年 ある死火山のすそ野の柏の木のかげに「ベゴ」というあだ名の大きな黒い石が、ながいことじいっとすわっていました。 ベゴは̚稜がなく、「卵の両はじを、少しひらたくのばしたやうな形で、ななめに…
祭りの晩/宮沢賢治 たなかよしかず・絵/未知谷/2004年初版 山の神の秋の祭りの晩、亮二は十五銭もらってお旅屋(というのはなにかよくわかりませんでした)にでかけました。 銭は戻りでいいからという客引きの声でおもわず見世物小屋に入った亮二でしたが、…
雨ニモマケズ/作:宮澤 賢治 画:小林 敏也/パロル舎/1991年初版 「雨ニモマケズ」は誰もが知っている詩。この絵本というのでひかれました。 存在感ある版画で、一行ごとに絵があり、絵の中にも詩が描かれています。 「雨ニモマケズ」では、雨とツバメ 「風…
昨日、坂戸図書館の宮沢賢治二人芝居を観てきました。 さわたり組の「黒ぶだう」「革トランク」「セロ弾きのゴーシュ」の三本。 原作に忠実だというので、どんな風になるか興味がありました。 芝居といっても、大道具や照明はなく、最小限の小道具だけ。 芝…
ある おはなし会のプログラムに「セロひきのゴーシュ」がありました。宮沢賢治の作品は、いつか話してみたいと思って、「セロひきのゴーシュ」は、これまで何回も読み直していたもの。しかしまったく歯が立たない状況です。 ある方が「注文の多い料理店」を…
虔十公園林/作:宮沢 賢治 絵:伊藤 亘/偕成社/1987年初版 いつも 木や鳥を見てうれしがっている虔十。子供たちから馬鹿にされていたのですが、雪の残る早春に家のうしろにあるまだ畑にならないで残っている運動場ぐらいのところに、杉の苗700本を植えたい…
雪わたり/宮沢賢治・作 堀内誠一・画/福音館書店/1969年初版 この作品は、1921年の12月と翌年の1月に『愛国婦人』誌に掲載された宮沢賢治のデビュー作で、この作品で得た原稿料が生涯で唯一のものであったという。 昔話では、狐はずるがしこくて悪役という…
やまなし/宮沢賢治・作 遠山 繁年・絵/偕成社/1987年初版 賢治さんの作品を理解することは一筋なわではいかないと感じています。 子どものほうが素直に受け止めところかもしれませんが「やまなし」も同じように困惑するところがあります。 ところが遠山繁年…
庭に植えたヒヤシンスがピンク、紫、赤とコントラストをしめせば、クロッカスは小さく黄色に咲いており、梅が見ごろで、ぼけも蕾が大分おおきくなってまもなくチューリップも出番。このところの暖かさで花が一斉に眼をさましたかのようなこの頃。 引っ越しの…
グスコーナドリが11歳の時に、父親や母親が、冷害による飢饉の際に家族に食料を残すため、家を出ていってしまいます。 残された妹(8歳)は、ひとさらいの男に連れられていきます。 一人になったグスコーナドリは、てぐす工場で働くが、火山の爆発で工場が全…
いま住んでいる家の庭には、スズメ、カラス、ハト、セキレイ、ヒヨドリ、ムクドリ、そして夏にはツバメの姿もみられます。2年前までは、都内に住んでいましたが、シジュウカラ、メジロ、オナガなども見ることができました。 自然環境は今のほうが恵まれてい…