どんぴんからりん

昔話、絵本、創作(短編)などを紹介しています。

私家版

漁師と魔物・・アラビアンナイト

アラビアンナイトは、昔話の枠組みを超えたストーリーの展開があって面白いが、語るとなるとどれも長すぎて手がでないものばかり。絵本も工夫されて短くなっているが、それでもボリュームは多い。 それでも何とか話せるようになれないかと、「漁師と魔物」を…

せかいいち うつくしい ぼくの村

(あくまで個人的な私家版です) 日本から西へ6200キロ離れたところにアフガニスタンという国があります。めったに雨が降らないので、乾いた土と砂ばかりの国のように思われています。でも、万年雪をかぶった高い山がつらなり、森や見わたすかぎりの大草原も…

いたずらおばけ(私家版)

「いたずらおばけ」の絵本をよんで、すぐに覚えてみたいと思いました。 前に「ヘドレイのべこコ」を読んでいて、よくわからなかった最後。 せなけいこさんの「わたしゃほんとにうんがいい」のフレーズも参考に、整理してみました。 この私家版は、自分が語る…

つるかめ

おはなし会で、なんとも面白かった藤田浩子さんの「つるとかめ」。 もとのテキストで、悩ましいのは方言。流れの中で理解できるのですが、少し工夫が必要なようです。 最後は(かもとりごんべえ/ゆかいな昔話50選/稲田和子・編/岩波少年文庫/2000年初版)…

大工と鬼六

「大工と鬼六」を語られる方は、松居直再話の絵本が定番のようですが、ネットに岩手版(語り 井上 瑤 再話 六渡 邦昭)がのっていて、こちらも印象に残りました。 昔話には、その地域の言葉が生かされているのが味があって、聞いた時にリズムがでてくるよう…

ベニスの商人(私家版)

今年(2014年)はシェークスピア生誕450年の節目。 こんな話が語れるといいと思った一つ。 お話しの限界からすると、20分程度以内におさめられたらいいと思いつつ・・・。 多彩な人物がでてきて捨てがたいが、そこをやむをえず、割愛してみました。 シ…

長ぐつをはいたねこ(私家版)

「長ぐつをはいたねこ」も訳がいろいろあって、なやましいところですが、東京子ども図書館編の「おはなしのろうそく5」に入っているものを、自分用にしてみたものです。 おそれおおいのですが、例えば ・「ねこのかわでマフをひとつこさえたら」は、マフを…

えんのぎょうじゃ・・・小川町の民話

平成4年に発行されている「小川町の民話と伝説」。 一度、このブログで紹介しましたが、小川高校郷土部の取材がもとになっているユニークなもの。 せっかくなので、語ってみたいと思い、少しだけかえてみました。 ここに出てくる下里、腰越は当然のことなが…

アリババと40人の盗賊(私家版)

中学生のころ時間を忘れて、熱心に読んだ記憶のある千夜一夜物語。 出だしの「ひらけ、ゴマ!」のフレーズは、多分、世界の子どもが知っていて、お話の世界に引き込んでくれる。モルジアナが、盗賊の手下がつけたドアの白や赤のチョークを発見して機転をきか…

ブレーメンのおんがくたい(私家版)

むかし、ある人が、ろばを 一ぴき飼っていました。その ろばは、これまで長いとしつき、休まずせっせと 麦の袋を 水車小屋に運んでいました。けれども、いまでは からだが弱って、だんだん仕事ができなくなってきました。 そこで、飼い主は、もう餌をやって…

ジャックと豆のつる(私家版)

昔話を語る場合、どんなテキストを選ぶか苦労するところ。最近は「語る」ことに重点をおいた本も多く出ていて参考になるが、外国の昔話を訳したものは、有名?なものでは、数多くの訳があり、どれをつかうか迷う。 ところで、「ジャックと豆のつる」を覚えて…

私家版・・すてきな三人ぐみ

中川李枝子さんや松谷みよ子さんのおはなしには、不思議な魅力があり、やさしく楽しい語り口は、そのもとになっている昔話の世界を広げてくれる。 <読んであげたいおはなし/松谷みよ子の民話 上・下/筑摩書房/2002年初版> <よみたいききたいむかしばな…

ありがたいこってす!

「ありがたいこってす!」(マーゴット・ツェマック・作 渡辺茂男・訳 童話館出版 1994年初版)という絵本。楽しい話で、語ってみたいと思い、すこし整理してみました。あくまでボランティア用としてのものです。 むかし ある小さな村に、貧しい不幸な男が、…