どんぴんからりん

昔話、絵本、創作(短編)などを紹介しています。

絵本(外国)

おじいちゃんの魔女のはなし

おじいちゃんの魔女のはなし/ジェームズ・フローラ・作 こみやゆう・訳/大日本図書/2025年 ほんとか?作り話?、おじちゃんが まごにかたった 去年のクリスマスの話。 クリスマスイブの日、こおった池でスケートをし、いそいで家に帰るとちゅうのこと、「ま…

おじいさんのハーモニカ

おじいさんのハーモニカ/ヘレン・H・グリフス・作 ジェイムズ・スティーブンソン・絵 今村葦子・訳/佑学社/1987年 ある夏、ひとりの女の子がボルチモアからジョージアのおじいさんの家にやってきて、ひと夏過ごしました。女の子は、おじいさんの孫娘でした。…

ペニーさん

ペニーさん/マリー・ホール・エッツ・作絵 松岡享子・訳/徳間書店/1997年 版画でしょうか、カラーはカバーだけで絵は黒白。原著は1935年で、それから60年以上たってからの翻訳。細かい字が一ページびっしり。それが30ページ余り続くので、読み聞かせは、一度…

まほうつかいのむすめ

まほうつかいのむすめ/アントニア・バーバー・文 エロール・ル・カイン・絵 中川千尋・訳/ほるぷ出版/1993年 むかし、世界のてっぺんにある白く冷たい国に、ひとりの魔法使いと娘がすんでいました。 魔法使いの力はたいへんつよく、必要なものは魔法使いが手…

にんじんケーキ

にんじんケーキ/ノニー・ホグロギアン 乾侑美子・訳/評論社/1979年2009改訂 これほど似合いのカップルは、夫婦は国中を探してもみつからないだろうという うさぎの夫婦。 ハネムーンからかえったふたりは、あたらしい生活をはじめました。料理をし、家を住み…

タブスおばあさんと三匹のおはなし

タブスおばあさんと三匹のおはなし/ビュー・ロフティング・文と絵 南條竹則・訳/集英社/2010年 我が家にながらくそのままにしてあった「ドリトル先生」と同じ作者と知りました。 ほとんど文が主流です。”むかしむかし”とはじまる昔話風のでだし。 タブスおば…

ねずみ女房

ねずみ女房/ルーマー・ゴッデン・作 ウイリアム・ベーヌ・デュボア・画 石井桃子・訳/福音館書店/1977年 バ-バラ・ウイルキンソンさんという一人暮らしの婦人の家に、家ねずみの夫婦がすんでいました。 めすねずみは、ほかのねずみのすることは、みんなして…

おばあちゃんの時計

おばあちゃんの時計/ジェラルデイン・マッコーリーン・文 ステイーブン・ランバート・絵 まつかわ まゆみ・訳/評論社/2002年 「おばあちゃんちに、大きな振り子時計がある。でも、うごかない」 「時計、なおしたほうがいいんじゃない」といったら、ほかに時…

エマおばあちゃん

エマおばあちゃん/ウェンディ・ケッセルマン・文 バーバラ・クーニー・絵 もきかずこ・訳/徳間書店/1998年 エマおばあちゃんは、1人暮らし。 72歳の誕生日に、子どもや孫がやってきましたが、いつだってゆっくりするひまもなくかえってしまいます。だから…

おじいちゃんのぼうし

おじいちゃんのぼうし/メラニー・シェラー・文 ケイコ・ナラハシ・絵 青木久子・訳/徳間書店/1995年 30年前の出版で絶版でしょうか。図書館でしか借りられないかもしれません。 おじいちゃんがもっていたぼうし。 おじいちゃんが亡くなって、おばあちゃんが…

ふなでだ、ホイ

ふなでだ、ホイ/ソフィーブラッコール・作 山口文生・訳/評論社/2025年 「おーい!ふなでの じかんだぞー!」 「甲板に集合」 「帆をはれ!いかりをあげろ!」 ピーナッツくん、あらしがくるからと 船の整備をし、船出の準備 といっても、おかあさん(おとう…

ぶたばあちゃん

ぶたばあちゃん/マーガレット・ワイルド・文 ロン・ブルックス・絵 今村葦子・訳/あすなろ書房/1995年 このところ、身近な人との別れが続きました。両親は、だいぶむかしになくなり、今度は自分が、その年に。 ぶたばあちゃんと孫むすめは、ずっとながいあい…

やまを うごかした ミン・ローさん

やまを うごかした ミン・ローさん/アーノルド・ローベル・作 こみや ゆう・訳/向学社/2023年 「やまをうごかす」なら「半日村」「愚公山を移す」と同じ展開かと思ったら・・。そこはローベルさん、一味も二味もちがった展開。 大きな山のふもとに暮らす、ミ…

せかいで いちばん つよい国

せかいで いちばん つよい国/デビッド・マッキー・作 なかがわ ちひろ・訳/光村教育図書/2005年 「むかし、大きな国がありました。」と昔話のはじまり。 大きな国の人々は、自分たちの暮らしほど素敵なものはないと固く信じていました。そして、この国の兵隊…

うるさく、しずかに、ひそひそと

うるさく、しずかに、ひそひそと/ロマナ・ロマニーシン アンドリー・レシヴ 広松由希子・訳/河出書房新社/2019年 副題が「音のきこえる絵本」。 白地に蛍光色をつかったカラフルな絵で、目には見えない音を視覚で解明していきます。 音がなぜ聞こえるのか 音…

手と手をつないで

手と手をつないで/マーク・スペアリング・文 ブリット・ケントラップ・絵 三原泉・訳/BL出版/2016年 手と手をつないで あるいていくと、鳥の元気な歌声が きこえるよ 雨だって、風だって、楽しもう 雨があがったら 虹がみえるよ であうみんなが「やあ!」っ…

だんまり こおろぎ

だんまり こおろぎ/エリック・カール・作 くどう なおこ・訳/偕成社/1990年 ぽかぽか あったかい ある日 ぽっこり、こおろぎぼうやが生まれました。 大きなこおろぎが羽根をこすってありさつします。「ころころ・りりり・・・げんきにうまれて おめでとう!…

クレメンタインの冬じたく

クレメンタインの冬じたく/ケイト・スポーン・作 木坂涼・訳/セーラー出版/1995年 冬はもうすぐそこ。ネコのクレメンタインは冬着の用意をはじめました。 スパッツは43本のなかから シャツは、20本のなかから ジャンパースカートは16着のなかから まだまだあ…

ゴッホとひまわり

ゴッホとひまわり/バーバラ・ストック・作 かわのなつみ・訳/月と文社/2025年 ゴッホがアルルの黄色い家に住みながら絵を描いていた頃のおはなしとありました。 みんなが みのがしてしまう ものの なかに ゴッホは うつくしさを みつけます。 ふるいくつ、こ…

アンガスとあひる

アンガスとあひるジョリー・フラック/:作絵 瀬田 貞二・訳/福音館書店/1974年 子犬のアンガスは、みるもの、かぐもの何でも知りたがり屋さん。もってこられるもの、もってこれないものがあるのも不思議。 一番興味があったのは、川の向こうから聞こえてくる…

やっぱりしあわせ、パパブタさん

やっぱりしあわせ、パパブタさん/アナイス・ヴォージュラード:作絵 石津ちひろ・訳/徳間書店/2008年 73びきのこぶたとパパブタさんが いっしょにおさんぽ。山の上にある小屋をながめて、パパブタさんが言いました。「もしも ママとけっこんしていなかったら…

シリアの秘密の図書館

シリアの秘密の図書館/ワファー・タルノーフスカ・作 ヴァリ・ミンツィ・絵 原田勝・訳/くもん出版/2025年 地上で爆弾がとびかうなかで、爆撃をうけたあちこちの家から一万五千冊の本を救い出し、人がいなくなった建物の地下に図書館をつくった若者たちの実…

よくばりな カササギ

よくばりな カササギ/I.C.スプリングマン・文 ブライアン・リーズ・絵 どい あきふみ・訳/徳間書店/2014年 ないない なんにもない とおもっていたカササギが、友だちのネズミから、ビー玉をひとつもらいました。 「ほかにも ほしいな」 すこし ふえたぞ「も…

よるのねこ

よるのねこ/ダーロフ・イプカー作絵/光吉夏弥・訳/大日本図書/1988年 もうそんなに驚く絵本がないとおもっていたら、こんな展開をする絵本もあるというのを再認識。 真っ黒な夜のあとには、あざやかな色彩の絵が、交互につづきます。 黒の絵では、何が見える…

おたんじょうび! なんさいになったの?

おたんじょうび! なんさいになったの?/デヴィ・ペティ・作 ルース・チャン・絵 万木森 玲・訳/岩崎書店/2025年 今日はカメじいの誕生日。 ケーキにろうそくをなんぼんたてるかで、歳をたずねられますが、カメじいは 年齢を思い出せません。 みんなでわいわ…

おかあさん、いいこと おしえて あげる

おかあさん、いいことおしえてあげる/シャーロット・ゾロトウ・文 ジュリー・モースダッド・絵 福本友美子・訳/工学図書/2025年 むすめから おかあさんへの 約束?。 ・海を泳ぎまわって,海の底から 貝をひろってきてあげる ・おかあさんが きらいなひと、…

のうふさんの恋わずらい

のうふさんの恋わずらい/文・ビム・ラマース イラスト・ミルヤ・ブラーフマン 訳・アレクサンダ・O・スミス/すばる舎/2025年 題名の前には、「どうぶつたちのだいさくせん」。 農夫さん、このごろ変です。ブタのたまごをさがしたり、ウシの毛をかろうとした…

オレ、カエルやめるや

オレ、カエルやめるや/ぶん・デヴ・ペテイ え・マイク・ボルト やく・こばやしけんたろう/マイクロマガジン社/2017年 「オレ、カエルやめるや」とさけんでいるのは大きな口のカエル。まず表紙にインパクトがあります。 カエルの子の言い分。「だって、なんだ…

わたしたちの ケーキのわけかた

わたしたちの ケーキのわけかた/キム・ヒョウン・作 おおたけ きよみ・訳/偕 成社/2023年 五人の兄弟。女の子三人と男の子二人。 リンゴもお菓子も、ジュースもみんな大きさにわけられるのはいいのですが、いつもそうとはいきません。 扇風機は一台だから、…

むしゃむしゃ かぞく

むしゃむしゃ かぞく/ラッセル・ホーバン・文 リリアン・ホーバン・絵 福本 由美子・訳/あすなろ書房/2003年 アメリカでの出版は1966年。原題は、「The Little Brute Family」。英語の意味では、とてもとても「むしゃくしゃかぞく」なんて訳は出てこない。ま…