どんぴんからりん

昔話、絵本、創作(短編)などを紹介しています。

イードのおくりもの

PVアクセスランキング にほんブログ村

   イードのおくりもの/作:ファウズィア・ギラニ・ウィリアムズ・文 プロイティ・ロイ・絵 前田君江・訳/光村教育図書/2017年


 一か月にわたる断食がおわって、あしたはイードというおまつりです。

 くつやのイスマトは、お客が次々にやってきて品物は完売。

 今度はかみさんにはスカーフつきのうわぎ、おかあさんにドウバッタ、むすめにはうでわのおくりものを選びます。

 自分のものはなにも買わないので、お店で進められたのは売れ残ったズボン。でもゆび四本分ほど丈が長く、お店に人にたけをつめてくれるようお願いしますが、いそがしくて断られてしまいます。

 おかみさんは、贈り物に大喜び。しかしズボンのたけをつめてくれるよう頼むと、ビリヤニをつくるからと断られます。
 おかあさんにたのむとシール・コルマを煮なくちゃとことわられ、むすめにはサモサをつくらないと断られます。

 しかたがないので、イスマトは、自分でズボンをなおしてから喜捨にでかけます。

 イスマトがでかけると、おかみさんがズボンをゆび四本分切り落とし、ぬいつけておきます。おかあさんも親孝行のイスマトのために、ズボンをゆび四本分切り落とし、ぬいつけておきます。むすめのマフジャビンもズボンをゆび四本分切り落とし、ぬいつけておきます。

 帰ってきたイスマトがズボンをはいてみると、つんつるてん。
 四人がズボンをゆび四本分切り落としてしまったのがわかって、みんな大笑い。

 でもあわてず騒がず、切れ端をつなぎあわせて、ぴったりの長さに。

 食べ物がでてきますが、可愛い小鳥の注釈がついています。


 以前テレビで、エジプト出身の大砂嵐(2018年3月に現役を引退)がラマダン中に本場所を迎えたことが報道されていました。

 ラマダンは、イスラム教徒(ムスリム)が行う約1ヶ月間の断食のことですが、断食は期間中の日の出から日没までの時間に限られているといいます。

 飲み水も飲むことができないといいますから、真夏には厳しそうです。喫煙、性行為も日の出から日没の間は禁止。
 
 また、善人であれという教えが強く、人への親切心を重んじたり、他人へ物を施したりなど、おごる行為も盛んになります。イスマトが貧しい人や病気の人のための寄付をするというのが理解できます。

 ラマダンに参加できる年齢、ラマダンの期間、免除される場合、期間中の仕事などまだまだ知りたいことがたくさんあります。