どんぴんからりん

昔話、絵本、創作(短編)などを紹介しています。

はらぺこおなべ

PVアクセスランキング にほんブログ村

   はらぺこおなべ/神沢利子・作 渡辺洋二・絵/あかね書房/1970年

 

 「ひとのために、ごちそうを せっせと つくるなんて、やなこった。あたしゃ、でていくんだ。これからは、おいしいものを おなかいっぱい たべて、くらすのさ」

 おなべのばあさんは、みんなに わかれをつげて、でていきました。

 とちゅうあった、ネズミのソーセージを ぱくん。

 つぎに、めんどりを ぱくん。

 畑にすわりこんで、キャベツを ぱくぱく、とまとも ぱくん。

 水遊びして、ついでに エビがに をたべ。

 だれもいない 草原でねむっているうち、おなべは、ぐんと おおきくなりました。

 おおきくなって おなかは いっぱいに なりません。

 まだまだ たべます。うさぎ、きつね。めうし。

 次は、クジラ。クジラは おなべを したから すくいあげ しゅーっと、空へ吹き飛ばし、おちてきたところを こんどは、しっぽで ぴしゃり!

 おなべは、おこって おこって みるまに ぐーんとおおきくなり、クジラを ぱっくり。

 もっともっと ひろいせかいへ と、空へとびあがり・・・。

 

 流れ星でもたべている? 宇宙旅行に行ったらあえるかもって ほんと?

 

 1970年初版で、半世紀以上前。なべがおばあさんというのは、いつもいつも料理をつくるのがいやになって、自由をもとめた? 50年以上前だったら、料理は女の仕事と当たり前のようにいわれていたなあ。

 

 昔話には、つぎつぎと のみこんでいく 話もおおいので、違和感なしでした。

 類似の絵本のおおいこと。