![]() |
ぼくブルートレインにのったんだ/わたなべ しげお・さく おおとも やすお・え/あかね書房/1988年初版
先日、近くの公園に保育園児が遊びに来ていました。ちょうどそのとき電車が通ると、子どもたちは大喜びで手をふっていました。
子どもたちは本当に電車や車など動くものが好きですから、楽しめる絵本でしょう。
この絵本は、くまの”くまたくん”を主人公にしたシリーズものの一冊。
お母さんの誕生日にお父さんがプレゼントしたのは、ブルートレインに乗った旅行でした。
くまたくんは初めて乗るブルートレインに興味津々です。
ねむれないくまたくんは、お母さんのひざにだかれて、真夜中のプラットホームをみつめます。
一晩走り続けると、東のそらが、しらみます。
くまたくんは、お父さんと一緒に、一番後ろの車両で、とおりすぎる光景をみつめます。
そして、列車は終点の熊森駅に到着します。
特にドラマがあるわけではありませんが、列車の車内が丁寧に描かれています。
車内で、ブタがトランプをし、ウサギがコーヒーを、カバが本を読み、キツネがお酒を飲み、ネコがあくびをしている光景がほほえましい。

