どんぴんからりん

昔話、絵本、創作(短編)などを紹介しています。

こわれた1000の楽器

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 野呂昶さんの作品で、小学校4年生の国語教科書にのっています。

 まちの片隅にあった楽器倉庫。
 月が倉庫をのぞきこんで、「おやおやここはこわれた楽器の倉庫だな」というと、眠っていた楽器がめをさまし、チェロは「働き疲れってちょと休んでいる」といいます。

 本当はたしかにこわれていたのですが、そこにあった楽器たちが、こわれた10の楽器で一つの楽器になろう、10がだめなら15で、15がだめなら20でとそれぞれがあつまって練習をはじめます。

 毎日毎日演奏に夢中になった楽器たち。
 1000の楽器とありますから、もしかしたら1000の楽器が、おたがいにおぎあいながら演奏したのかもしれません。1000もあったら壮大です。

 お月さまはうっとりききほれます。

 多分ほこりをかぶって倉庫にあったであろう楽器ですが、見捨てないでともいっているようです。

 こわれた楽器ですからどうにもならないのですが、それでもなにかやってみようとする挑戦が大事で、奇跡は努力でおきることなのかも。

 絵本になっているのですが、この時点では品切れになっているようです。