
のうふさんの恋わずらい/文・ビム・ラマース イラスト・ミルヤ・ブラーフマン 訳・アレクサンダ・O・スミス/すばる舎/2025年
題名の前には、「どうぶつたちのだいさくせん」。
農夫さん、このごろ変です。ブタのたまごをさがしたり、ウシの毛をかろうとしたり。どうもあるひとのことを 考えているようです。
ある日、ウシのからだの色が、これまで見たことのない色になっていて、農夫さんはあわてて獣医さんのもとへ。獣医さん、スポンジで、ウシにからだをふくと、もとにもどりました。
ヒツジが「ワン ワン」ないているので、また慌てて獣医さんのところへつれていくと、ヒツジは「メエー メエー」なきました。
獣医さんから「わたしに ききたいことがあったんじゃないですか?」といわれても、農夫さんは、「いいえ。それだけです。」
動物たちが、恋の橋渡しをするために、農夫さんと獣医さんを あわせることにしたのですが、これじゃ なんにも解決しないと 動物たちが 考えたのは・・。
木の枝に ウマ、ウシ、ヒツジ、ニワトリが のっているのは 見ているほうもびっくり。
落ち着いた色合いで、動物たちもかわいらしく描かれていています。
訳は、日本の古典文学を学ばれたというアメリカのかた。
動物たちに目がいきますが、よくよくみるとカップルは男性同士。
カップルは男女という先入観でみていました。
LGBTを話し合うきっかけにもなりそうです。
