どんぴんからりん

昔話、絵本、創作(短編)などを紹介しています。

キツネくんとツルくん

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   キツネくんとツルくん/木坂涼・作 洞野志保・絵/PHP研究所/2021年

 

 キツネくんは、ある日、ツルを食事に招待しました。ツルは喜んでやってきましたが、だされた料理はみんなお皿の上。ツルはうまく食べることができません。

 それから少しして、今度はツルがキツネを食事に招待しました。ところが、だされた料理はみんな細長いつぼの中。何も食べられず怒ったキツネは、ツルに手紙を書いてハイキングに誘いました。
 手紙をもらったツルは、おおよろこびで キツネくんのお弁当も作って、ハイキングに行きました。

 ハイキングでは、キツネは、ツルが通りにくいところばかり進み、おいてけぼり。

 山の上の広場で、雨に降られると、こんどは、ツルは羽根がぬれるのがいやと、キツネをおいて、とんでかえってしまいました。

 キツネが、とびっきりからいシチューで 仕返しをしようとすると、タヌキくんが、ツルは家にいないという。

 ツルの家の鍵を見て、なぜか涙だがでてきたキツネ。

 家に帰ると、ポストに、ツルからの手紙。おばあさんのところへいくことになったが、もどったら、また遊ぼうと書いてありました。

 キツネは、ツルの手紙を壁に貼り、夜、手紙をじーっとみていましたが、やがて起き上がると、クレヨンで、「すぐにもどるから」のところへ、赤いクレヨンで マルを書きました。


 はじめは、両者のバトルがどうなるか気になっていましたが、後半部では、あれあれ、本当は仲がいいんだと、あっけにとらえられました。そういえば、ツルくんがキツネくんのお弁当も作っていましたから、伏線はありました。

 

 すこし、ふとっちょのキツネくん、かわいいです。