どんぴんからりん

昔話、絵本、創作(短編)などを紹介しています。

紙芝居(昔話)

おむすび ころりん

おむすび ころりん/文・柴野民三 画・安井康二/教育画劇/2000年 おむすびが おちた穴から 楽しそうな歌声が 聞こえてきて おじいさんは、もってきたおにぎりを 一つ 、また一つ穴に落としてやりました。おにぎりがなくなると、こんどは重箱まで。 ついたのは…

かしこいカンフ

かしこいカンフ/ラメンドラ・クマール・再話 訳・脚色 野坂悦子 絵・田島征三/童心社/2007年(12画面) 「インドの民話より」とありました。 昔、ある国の王さまが「だれでも、めずらしいもの、おいしいものを とどけてくれたら、ほうびは たっぷり つかわす…

竜王の玉(前編)(後編)

竜王の玉(前編)/脚本・松谷みよ子 画・藤田勝治/童心社/1998年(12画面) 竜王の玉(後編)/脚本・松谷みよ子 画・藤田勝治/童心社/1998年(12画面) <前編> どうじ丸という男の子が、いじめられているカメを助けると、次の日、連れていかれたのは竜宮…

じろうまるの はなし

じろうまるの はなし/文・絵 まつむら まさこ/教育画劇/2012年 鉄砲撃ちの名人たろうまるは、おかみさんが病気でなくなり、イヌのじろうまると赤ん坊を育てていました。 ある日、たろうまるは、じろうまるに赤ん坊のそばにいてくれるよういいのこし、猟にで…

ばけものでら

ばけものでら/脚本・水谷省三 画・宮本忠夫/童心社/1982年(12場面) 村はずれの荒れ放題のお寺に、一晩泊まっていいかときいたぼうさまに、村人は ばけものがでるといいますが、ぼうさまは、かまわずお寺の本堂の真ん中でねこんでしまいます。 夜中なにやら…

トラより つよい カエルくん

トラより つよい カエルくん/文・矢崎節夫 絵・すがわらけいこ/教育画劇/2009年(12場面) チベットの昔話です。 カエルくんが ばったりあったのはツーデンというトラ。トラはお腹を空かせていました。 カエルは にげるひまがないので 食べられないようにと…

はしに なった だいじゃどん

はしに なった だいじゃどん/文・こわせ たまみ 絵・亀澤裕也/教育画劇/2012年(12場面) ある村の大きな杉の上に、みんなからおそれられていた大蛇がすんでいました。 ある稲刈りの時期に、どこからでてきたのか かぞえきれないほどのねずみたちが 稲を食い…

つんぶくだるま

つんぶくだるま/鳥兎沼宏之・作 金沢佑光・画/童心社/1981年 暑い夏のこと、村のいたずらっこが お寺の お堂にまつってある だるまさんを持ち出し、川で浮袋代わりに遊んでいました。ところが、ばんげになって 「かえるが なくから かーえろ」と、子どもたち…

つぼが トコトコ

つぼが トコトコ/文・東川洋子 絵・小林ゆき子/教育画劇/2009年(16場面) デンマークの昔話からとありますが、ほかの昔話にみられる導入部で、最後の方も 子ども向けに、ウンコでおわります。 「銅のなべ」(子どもに語る北欧の昔話/福井信子・湯沢朱美・編…

からいもとどろぼう

からいもとどろぼう/脚本・さえぐさひろこ 絵・高部晴一/童心社/2018年(12場面) むかし、肥後の国のたすけが、薩摩の国へ荷物をはこび、その家の夕飯をごちそうになったときのこと。 はじめて味わう食べ物はじつにおいしく、おじいさんに聞くと、それは「…

うみからきたおとこのこ

うみからきたおとこのこ/堀内誠一:再話・絵 堀内紅子・脚本/童心社/2019年 海のそばで暮らしていた貧乏なかじ屋が、小さな船で釣りをしていたとき、大嵐にあい、海に沈んでしまいました。 それから三月ほどたったころ、かじ屋はひょっこりとかえってきます…

ホレおばさん・・紙芝居

ホレおばさん/脚本・松谷みよ子 画・二俣英五郎/童心社/1997年(16場面) 原作ドイツの民話とありますが、グリムと違いはありません。 働き者の娘と、なまけ者の娘がでてきますが、働き者の娘はまま娘ですから、よくある昔話のパターンです。 家の仕事を全部…

くまになったピアナ

くまになったピアナ/脚本・さねとうあきら 画・スズキコージ/童心社/1991年初版(16場面) 画はスズキコージさんでインディアン風の衣装ですから、インディアンの昔話がもとになっているのでしょうか。 父親と二人暮らしのピアナが、森の中で木の実を探して…

せかいのはて

せかいのはて/剣持弘子・再話 剣持晶子:脚本・絵/童心社/2021年 むかし、「われこそは せんりを ひとっとび、世界でいちばんの おおとりだ。」と、じまんしていた大きな鳥が、世界の果てを見たいと旅に出ます。 海の上を飛びつづけ疲れたおおとりは、棒を見…

ふしぎなはな

ふしぎなはな/脚本・絵 藤田勝治/童心社/2009年(12画面) ジャワの昔話よりとあります。あまり見たことのない描かれ方の人物と背景の絵。現地取材して描かれたのでしょうか。 がんこな王さまに、おぼうさんのキアイが意見すると、王さまは怒り、キアイを殺…

おばあさんとマンガス

おばあさんとマンガス/脚本 イチンノロブ・ガンバトール 絵・バーサンスレン・ボロルマー 訳・津田紀子/童心社/2020年/12画面 マンガスといえばモンゴルのキャラクター。マンガスが登場する絵本などはみたことがなかったので、はじめて。それもモンゴルの方…

ふしぎなしゃもじ

ふしぎなしゃもじ/脚本・佐々木 悦 須々木博・絵/童心社/1977年(12場面) 貧乏なばあさまが つくったおだんごを ほとけさまにあげようとすると だんごはころころ ねずみあなに はいってしまった。 ばあさまも穴の中にはいると、おやおや、おじぞうさまが く…

キジムナーにあったサンラー

キジムナーにあったサンラー/脚本・さえぐさひろこ 絵・宮澤ナツ/童心社/2020年 「沖縄の民話より」とありました。 魚をとるのがへたなサンラーが、ある夜 ガジュマルの木にすむ妖精、キジムナーとであいます。 キジムナーは「毎晩、大好物の魚の目玉を ぜん…

うみに しずんだ おに

うみに しずんだ おに/脚本・松谷みよ子 画・二俣英五郎/童心社/1973年 四国土佐の久礼湾にうかぶ大きい岩と小さな岩、双名島の伝説です。 むかし、山奥に鬼の親子が住んでいました。 ある日、海の神さまの怒りをしずめようとお祈りしているおじいさんと孫に…

きんのがちょう

きんのがちょう/川崎大治・脚本 田中武紫・画/童心社/1971年(12画面) ひとりの若者が、こびとに パンを分けてやり、かわりに きんのがちょうを 手にいれます。 宿屋の三人の娘が きれいなガチョウの羽をぬこうとすると、手が がちょうにくっついて 離れな…

みずうみを しばる はなし

みずうみを しばる はなし/横田章・文 黒井健・画/教育画劇/1996年(12画面) 北欧民話よりとあり、黒井さんの画もいつもとちがいます。 三人兄弟の末っ子ペールの遺産は縄だけ。 こうした出だしは「長靴をはいたネコ」をはじめ多い。 ペールは大きな湖の方…

おおぐいのダチョウ

おおぐいのダチョウ/脚本・絵 降矢 洋子/童心社/2006年(12画面) ナイジェリアの昔話です。 毎日、一わのダチョウがあらわれて、みんなのヤムイモ(主食)をぱくぱく食べて大きくなっていきます。 おかげで、広い畑で働くこどもたちは、腹ペコ。 親方にうっ…

おだんごころころ・・紙芝居

おだんごころころ/作・坪田譲二 画・二俣英五郎/童心社/2000年 おひがんだんごが、ころころころぶ紙芝居です。 転ぶ先は お地蔵様の穴(穴にいらっしゃるお地蔵様!)。 おじいさんは、おだんごを半分にして、土のつかないのを地蔵様へ。 お地蔵様の肩にのり…

ふしぎなおきゃく

ふしぎなおきゃく/脚本・桜井信夫 画・藤本四郎/童心社 年越しの夜の不思議なお客、貧乏神の昔話紙芝居です。 貧乏神が居座るものと福をもたらしてくれるものの二通りありますが、福をもたらしてくれる舞芝居です。 いくら働いていても楽にならず、なげやり…

ふしぎなしゃもじ

紙芝居 ふしぎなしゃもじ/画:須々木博 脚本:佐々木 悦/童心社/1977年 紙芝居もいろいろあって、選択するのに苦労します。ひとつひとつ自分でみてからと思うと膨大な時間がかかります。 内容別に分類されていたら、もうすこし利用しやすくなりそうですが、…

うしかたとやまんば・・紙芝居

うしかたとやまんば/作・坪田譲治 画・福田庄助/童心社/1985年初版 昔話では、いまではなじみにくい道具などがでてきて、ときどきどう受け止めているのかきになります。 例えば井戸。井戸に映ったものを本物と勘違いする話も多いが、今の子どもたちは、井戸…