どんぴんからりん

昔話、絵本、創作(短編)などを紹介しています。

うるさく、しずかに、ひそひそと

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       うるさく、しずかに、ひそひそと/ロマナ・ロマニーシン アンドリー・レシブ 広松由希子・訳/河出書房新社/2019年

 

 うるさい音、しずかな音、高い音、低い音、おなじみの音。

 気持ちのいい音楽。楽器もいろいろ。

 自然の音は、ひいおじいちゃんや、ひいおばあちゃんから、きいてきた音と同じ。

 人間の耳には、聞こえてない音も、聞くことができる動物たち。

 それぞれの言語でちがう音。

 時には、しずかにすごす時間も必要。

 おわりは「それから、わたしたちは、じぶんだけの音を、さがす。そうして、耳をすまし、聞くことをおぼえ、世界をうけとめる」

 「音がきこえてくる絵本」という副題がありました。

 科学絵本ですが、聞こえるのがあたりと思っていると、そうでない人がいることも忘れてはいけません。

 声をださない人のことばも、きくことができると、手話にもふれられています。

 カラフルな色づかいで、音の世界がひろがっていきます。

 地球最強の「うるさい動物コンテスト」、「音の強さの単位」、「ラテン語の”オーディオ”は、”わたしはききます”という意味」などなどがコラム風にのっているのも楽しい。